ひなかぜでできること ①PDアシスト

皆さんご無沙汰しております。管理者の梶谷です☺
雪も解け始めて、そろそろ暖かくなってくる予感がしますね!
さて今回から当事業所でこんなこともできるよ!を紹介していきたいと
思います。その一つ目が「PDアシスト」になります。


聞いたことあるでしょうか?一般用語で腹膜透析です。
透析には大きく2種類あります。
①血液透析 ②腹膜透析
①は週に2回~3回通院して4時間~シャントと呼ばれる静脈と動脈を繋いだ太い血管に
 針を刺して行う治療です。
②はお腹の臍の下あたりに管を入れてそこから透析液を入れて老廃物などを除去する治療です。
②のほかに在宅に透析の機器を置いて、シャントにピアスの穴のようにピンホールをあけて自分で
 先の尖っていない針をいれてそこから透析を行う方法もありますが、今日は②の腹膜透析につい
て詳しく説明していこうと思います。

透析治療が必要な状態とは

主に腎臓の機能が低下した時に血中の老廃物や余分な水分が外に出せなくなってしまった時に必要。
腎臓の機能が低下する原因はさまざまですが、糖尿病や高血圧を放っておくなどすると低下します。
腎臓には簡単に次の役割があります!
①おしっこをつくる
②水分や電解質(ナトリウム、カリウム、リンなど)の排出
③血圧を調整する
④ビタミンDを活性化して骨を丈夫にする
⑤赤血球を作って貧血を防ぐ

人が生きていくために必要な大切な役割をになっています。
そらまめの形でこぶし大が左右に2つ。頑張って働いています✨

腎臓の働きが悪くなってくると・・・

・おしっこが減って体がむくんできます。体重も増えます。
・血圧が上昇してきます。
・貧血になります。
もっと悪化すると
意識障害や心臓に負担がかかり呼吸困難、吐き気や下痢、けいれんを起こします。
どのくらい腎臓の機能が保てているかは、eGFRという数値でみていきます。
この値が15以下になってくると、透析や代替療法の準備期間の目安となります。
腎機能は一度低下すると元には戻らないので日頃の食生活や適度な運動が大切です。

腹膜透析とは

腹膜透析は自分の腹膜を使って透析液をいれて体の中の余分な水分や老廃物を出すというもの
です。
お腹の臍の下に管を埋め込みます。端っこは体の外に出ている状態です。
管と透析液に繋がる管、排出した液をいれるバックに繋がる管を清潔に繋ぐ小型の機会を使って
ひとつに繋ぎます。そこからまず透析液を入れます。すると、体の中に溜まった老廃物などが透析液と反応して濃度の低い透析液に吸い寄せられます。次に、老廃物などが混ざった透析液を排出した液をいれるバックへ流します。高低差を利用して自然に排出します。

この一連の流れを1日に2回~4回在宅にいながら行う治療になります。

メリット・デメリット

メリット
①週に2~3回通院して行う血液透析に比べ、通院は月に1-2回。
 仕事をしながら休憩時間で透析も可能ですし、自由な時間も増えます。
②針を毎回刺さなくてもよいので苦痛軽減につながります。
③こまめに老廃物を出すことができるので、食事の制限も緩やかです。
デメリット
①管の出口部分が細菌感染をおこしやすいので清潔に管理する必要があります。
②手順を覚えなければいけない。自分でできない場合は介助者が必要。
③1か月分の透析液の置くスペースが必要。
訪問看護を利用することも可能で、ひなかぜ訪問看護ステーションでも
受入れが可能です。

訪問看護を利用した場合の料金

介護認定を受けている方は介護保険の適応です。
介護認定を受けていない方は医療保険の適応となります。
訪問回数も制限がなくなるため、どのくらいの訪問が必要になるか
でも金額はかわってきます。
高額療養費の対象になったり、助成金の対象になることもあり内容や程度は
市町村によってかわります。
ひなかぜでは相談いただけたらおおまかの金額と利用できる助成金がないか
お調べいたしますのでお気軽にご相談ください。

まとめ

腹膜透析は透析患者さんの3-4%程度。
まだまだ認知度が低かったり、自分ではできないと諦めてしまう方もおられるかと思います。
メリットも大きい選択肢ですので、主治医とよく相談してどのように今後の生活をしていきたい
か決めるうえで参考にしていただけると幸いです☺

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